単気筒エンジンの楽しみ方 ~その2~

2019年3月3日

単気筒エンジンは大人の味わい

リトルカブ、画像

ここでお詫びです。単気筒エンジンの楽しみ方~その1~単気筒エンジンの楽しみ方~その1~では、肝心の「単気筒の楽しみ方」について一言も触れていなかったことをここで陳謝したいと思います。

さて、久しぶりにゆっくり走る単気筒エンジンのリトルカブと出会ったわけですが、逆にそれが感動を呼びまして、カッ飛び系にはないような「ゆっくり景色を感じる」「風の香りを感じる」といった気持ちになりました。

また、単気筒エンジンの「トコトコ感」「決して速さを求めないというゆとり」これらを楽しむということが新鮮で、なるほど! 単気筒エンジンの魅力はコレか! なったわけです。

1つのピストンがシリンダー内を揺れながら、上下するイメージを、吸気、排気のタペットがパカパカと開く4サイクルの工程を感じながら、ゆっくりブラックコーヒーでも飲みながら走る、そんな気持ちでいれば単気筒エンジンは楽しめます。

それでは改めてホンダ スーパーカブのアイドリング音を”感じて”みましょう。

単気筒エンジンはこう楽しめ!

ではそれまで4気筒ビュンビュン系だったわたくしが気が付いた、単気筒エンジンの楽しみ方についてレクチャーさせていただきたいと思います。

速さを求めない
まずこれは絶対条件でしょう。速さを求めると多気筒エンジンになってしまいます。しかし、相対的に遅いだけであってSR400でも120km/hくらいまでは楽しめるので、不満になることはないはず。
車で言うと、トヨタ AE86や、マツダ ロードスターのような、限られたエンジンパワーで、ライトウエイトスポーツな感覚で捉えるとちょうどいいかもしれません。
ちなみにどちらの車種も熱狂的なファンに支えられていますよね? スーパーカブやSR400、SRXシリーズもそういった存在ですね。

ゆっくり走れるという特権
この例え話があっているかどうかわかりませんが、峠などへ出掛けたときに、スポーティーなバイクだと、バトルを仕掛けられたり、後続車が「オラ! 速く行けよ!」とプレッシャーを与えられることがありますが、単気筒系なら、ほとんどありません。誰もスーパーカブが走っていて、バトルを仕掛けることはないはずです。

また、一般道でもスーパーカブ系なら煽られることなく、ちゃんと交わしながらぶち抜いてくれるドライバーさんばかり。こちらとしてもありがたい気持ちになります。

子供にはわからないエンジン音を感じる

単気筒エンジンなんかどれも同じでしょ。ノーマルのマフラーだとSR400でもカブみたいな音がする! なんていいますが、単気筒エンジンも聞き慣れればそれなりに違いがあります。同じ排気量でもスーパーカブの横型エンジンとエイプの縦型エンジンでは少し違いがあり、それに気がつくというのは、普段から単気筒エンジンに興味を持って接しているということでしょう。この、同じようでも実は違う、というポイントが、楽しめる要素を少しだけ多く持っている、ということではないでしょうか。