いにしえのバイクたち【ヤマハ スクーターSC1】

2019年4月6日

正式名称はヤマハスクーター SC1。ときどきヤマハスクーター SC-1とも表記されることも。

ヤマハ スクーターSC1

1960年に登場したヤマハ初のスクーターです。ごらんのとおり、当時流行したモノコックボディーを採用しています。これはラビットやベスパ、ランブレッタと同じですね。SC1の特徴は、製造コストを抑えるために、合理的な設計となっています。

エンジンからリアタイヤまで組込み方式となっているので、非常にシンプルに製造できると言うことです。で、スクーターなので当然オートマチックなのですが、トルクコンバーターをドライブシャフトで駆動しています。

ヤマハスクーター SC1のスペック

車名:ヤマハスクーター
型式:SC1
乗車定員(人):2
エンジン型式:C2
エンジン種類:空冷2サイクル単気筒
総排気量(cc):175.1
内径×行程(mm):62×58
圧縮比:6.5
燃料供給装置:ミクニアマルMC19キャブレター
最高出力:10.3PS/5500rpm
最大トルク:1,45kg・m/4000rpm
全長(mm):1770
全幅(mm):660
全高(mm):980
ホイールベース(mm):1260
最低地上高(mm):140
車両重量(kg):134
最小回転半径(m):2
燃料タンク容量(L):8
始動方法:セル・リコイル
変速機:左手動前進2段
クラッチ:左手動
ブレーキ(前):ドラム
ブレーキ(後):ドラム
タイヤサイズ(前):3.50−10
タイヤサイズ(後):3.50−10
販売価格:150,000円

このデザイン、復活したらどうですかヤマハさん!


スクーターが売れないぜ! 原チャリの需要がないぜ! とヤマハさんやホンダさんは嘆いていますよね。確かに昔に比べて若者は原チャリに乗っていません。たぶん。むしろ電車やバス、ロードバイクなんかがとっても便利で良い世の中になっていますね。さらに追い打ちをかけるように街中に原チャリを路駐するにもパーキング代がかかったり、混み具合によってはパーキングが空いていなかったりと、とにかく原チャライダーやバイク乗りには肩身が狭くなりました。

さらにさらに、最近の原付き(50cc)はなんだかデザイン的にイマイチなものばかり。わたくし世代はレトロ原チャリブームで、スクーターならヤマハ ビーノを筆頭に、ホンダ ジョルノ ジョルカブ、スズキ ヴェルデなど、ファッショナブルでオシャンティーなラインナップがありました。女子大生とそれらの組み合わせはとっても最強で、誰でも可愛く見えたものです。でも近年の原チャリのデザインは迷走的で…と批判的な文章になりました。

ごめんなさい。とても個人的な愚痴でした。話は戻りますが、このSC1とってもおしゃれじゃないですか? カフェや古着屋、美容院にとっても似合いますよね。

ヤマハ スクーターSC1のデザイナーさんは?

裏付けるものはなにもないのですが『デザインのヤマハ』なんて言われていますが、おそらくGKデザインさんによる設計だと推測されます。GKデザインとは今も昔もヤマハ車のデザインをしているデザイン会社です。

足元がなんともおしゃれ♡

個人的にヤマハスクーターSC1のイケてるところは、やっぱりこの足元ではないでしょうか? 前後片持ちのサスペンションでホイールを見せるようになっていますね。たまらんぜ!

ヤマハ スクーターSC1は黒歴史か!?

どうやらこのヤマハスクーターSC1には聞き捨てならない歴史があり、このバイクの目玉でもあるトルクコンバーターはトラブルが続出し、販売した全車を回収し修理という、儲かりましたね感のない過去があります。それがきっかけなのか、このあとシグナス(CYGNUS)1982年〜の登場までスクーターは作っていなかったような気がしますが間違いかもしれませんので参考程度に。